鳥海　青児　　Seiji　Chokai
　　
１９０２年（明３５）　　神奈川県中郡須馬村須賀1226番地に、父、鳥海力蔵、母、
　　　　　　　　　　　　あぐりの次男として生まれる。
１９１６年（大５）　　　藤嶺中学校（現：藤嶺学園藤沢高等学校）に編入学する。
１９１７年（大６）　　　この頃から油彩画を描きはじめる。
１９２１年（大１０）　　３月、藤嶺中学を卒業。翌月、関西大学予科に入学。
１９２２年（大１１）　　この頃から筆名の青児を名乗る。
１９２４年（大１３）　　３月、第2回春陽会展に応募した『洋女を配する図』、『
　　　　　　　　　　　　平塚風景』が初入選。以後１９３０年（昭和５年）まで
　　　　　　　　　　　　連続入選を果たす。また、この頃三岸好太郎の知遇を得
　　　　　　　　　　　　る。
１９２７年（昭２）　　　関西大学経済学部を卒業。
１９２８年（昭３）　　　三岸好太郎、三岸節子、森田勝と札幌市に滞在。
１９３０年（昭５）　　　フランスのパリに渡欧。
１９３１年（昭６）　　　パリにて、滞欧していた海老原喜之助、野口弥太郎、森
　　　　　　　　　　　　田勝と交遊する。　
１９３３年（昭８）　　　『ノートルダム』を制作。2月には帰国し春陽会会員に
　　　　　　　　　　　　なる。以後1943年に退会するまで同会を主な作品発表の
　　　　　　　　　　　　場として活躍する。
１９３５年（昭１０）　　油彩画と並行して、大津絵の制作を始める。
１９３９年（昭１４）　　作家の美川きよと結婚
１９４２年（昭１７）　　仏画に興味を抱き、表具の自装に熱中する。
１９４３年（昭１８）　　春陽会を脱退し、独立美術協会会員となる。以後、最晩
　　　　　　　　　　　　年まで同会に作品を発表し続ける。
１９４５年（昭２０）　　鎌倉市雪の下に移住。夏、一時的に神奈川県伊勢原に疎
　　　　　　　　　　　　開。同地で敗戦を知る。
１９５２年（昭２７）　　東京麻布飯倉片町に移転。
１９５７年（昭３２）　　4月から11月にかけて、原精一とヨーロッパ旅行。第4回
　　　　　　　　　　　　サンパウロ・ビエンナーレに10点出品。『かぼちゃ』が
　　　　　　　　　　　　ニューヨーク近代美術館に収蔵される。
１９５８年（昭３３）　　文化財保護委員会の審議委員となる。
１９６３年（昭３８）　　中川一政を団長とする画家代表団の一員として中国を訪
　　　　　　　　　　　　問。
１９６４年（昭３９）　　ブリヂストン美術館が鳥海の記録映画を制作する。
１９６８年（昭４３）　　『小説新潮』の表紙絵を一年間描く。
１９７２年（昭４７）　　虎ノ門病院で肺炎のため死去。享年70。同月24日に青山
　　　　　　　　　　　　葬儀所にて告別式が営まれる。